国道493号線
2008年11月2日更新
半年振りに四国八十八ヶ所巡りを再開しました。
前回までに徳島をほぼ回ったので、今回いよいよ高知に突入です。
各お寺の巡礼記は、お遍路への道をご覧頂くとして、この日、本当は高知市近くまで巡る予定だったのですが、出発の時間が遅かったことから、第22番 平等寺から、室戸岬の第24番 最御崎寺、第25番 津照寺、第26番 金剛頂寺まで巡ったところで、時間切れとなりました。
第26番 金剛頂寺は、室戸市にあるお寺なのですが、ここから西宮に帰るには、高知周り、徳島周りのどちらをとっても同じくらいの時間が掛かりそうです。
おまけに、次の第27番 神峯寺まではかなりの距離があり、一応ルートを結んでおく必要があったので、奈半利まで走った上で帰る事にしました。
そうなると、ますます、高知に寄ってしまいますが、結局、徳島周りで帰る事にしました。
ついでなので、どこかで温泉にでもつかって、疲れを癒して帰りたいとも思っていたので、奈半利から、東洋町に抜ける国道493号線を辿る事にしました。
本来、この国道493号線、室戸岬を迂回するルートとして整備された道ではあるのですが、地図を見れば判る通り、かなりな山道です。
時間短縮にはあまり貢献は出来ないでしょうが、山道大好きな僕にとっては興味の沸く道であったので、あえて通ってみる事にしました。
奈半利で国道55号線から分かれ、国道493号線へ、昨年夏、この奥の中岡慎太郎館には行った事があったので、その道を辿ったのですが、意外に厳しい道で、改めて驚かされました。
北川村に温泉がある事も判り、期待しながら道を辿りました。
まずは、北川村温泉に到着。
北川村温泉は設備はやや小さいものの、とても清潔で、いい温泉でした。
泉質もいい感じで、少し疲れも癒されました。
さて、いよいよ山を抜け、峠に差し掛かります。
時間は日もとっぷり暮れた19時過ぎ・・・・。
対向車も来ないのでどんどん進むと、何か動物が横切りました。
良く見ると、キツネです。
「え・・・・・・・!?」
四国にキツネいたっけ???
「タヌキなら四国にはたくさんいるから、むかしばなしも多いんだけど・・・・!?」
「四国にキツネがいるなんて聞いた事無いぞ!」
でも間違いありません。
篠山あたりじゃ良く見かけるキツネと同じでした。
それから、しばらく進むと今度はイタチが姿を見せました。
更に進むと今度はタヌキが道を横切る始末。
「おいおい、この道まるでサファリだぞ・・・。」
「どっかでわざわざ、マレーシアのジャングルまで動物を撮りに行くと豪語して、トラと称してシカを撮り、ヒョウと称して、ネコを撮ってたバカ番組あったけど、ここの方がすごくない!?」
実は今日、朝一番に、国道55号線を走っていて、サルを見ましたが、どうやら今日は動物を見る一日の様です。
「サル、キツネ、イタチ、タヌキ・・・・・他に四国で見られる動物ときたら・・・・」
「う〜ん。あとはクマか、イノシシかい!?」
娘「やめてよ。」
妻「怖い事言わないでよ。」
「う〜ん!」
「じゃあ、ウサギくらい?」
「!」
その時でした!
慌てて、急ブレーキを踏みました。
クルマの前には、藪から飛び出してきた野ウサギが逃げ場を失って、必死にクルマの前を走っています。
「まさか、マリーノがいて、仕組んだわけじゃあるまいし。」
「そんなバカな!」
「でも、そうでもなけりゃ、まさか僕がウサギと言った2秒後に出てこないよ。」
慌てて藪に逃げ込む野ウサギを見ながら、そう考えるしかありませんでした。
更に、その直後、崖をよじ登ってゆく大きな影が!
「シカでした。」
すごいです。国道493号線。
まだこんな手付かずの自然の残る道があるなんて・・・・。